現在では、いろんな国で使われている「おしゃぶり」
おしゃぶりが現在の形になったのは、120年前のアメリカでできたといわれています。
おしゃぶりに関しては、「良い」という声も聞けば、「やめた方がいい」という声も聞きます。
今日は、おしゃぶりのメリット・デメリットについて書きますね。
おしゃぶりのメリット
- ・赤ちゃんに精神的安定をもたらす。
- ・泣き止む。
- ・静かになる。
- ・入眠がスムーズになる。
- ・ママの精神的ストレスを和らげる。
上の5つがメリットになります。
我が子の精神的安定→泣いたり騒いだりが減る。→ママの余裕が生まれる。
といった良い循環が生まれることが最大のメリットということができます。
おしゃぶりのデメリット
- ・癖になりやすい。
- ・長期間の使用は、歯並びを悪くする。
- ・(ママパパが) 子どもの泣く原因を考えなくなる。
- ・ (ママパパの)言葉かけが減る。
- ・触れ合いが減る。
- ・ 発語が遅れる。
デメリットとしては、我が子の反応が読み取りにくくなって、ママやパパの我が子へのアンテナもぬぶくなってしまいがち。という点や、癖になりやすかったり、発語の機会が減るなどが挙げられます。
ただ、一番影響が大きいのは、歯並びが悪くなることです。
適切な時期におしゃぶりを使用する分には、問題ないのですが、研究によると、3歳までおしゃぶりを使用していた子どもは、その50%が「出っ歯」になるということがわかっています。
具体的にいうと、おしゃぶりを長期間使用すると、前歯の上の歯と、下の歯が口を閉じても隙間ができ、噛み合わなくなります。
すると、「サ行」「タ行」が発音しにくくなります。
このように、長期間のおしゃぶりの使用は、子どもにとってデメリットが大きいといえます。
各診療科による見立ての違い
このおしゃぶり論争においては、診療科によって意見が分かれます。
小児科の先生は、胎児は母胎内で指しゃぶりをしています。
指しゃぶりは赤ちゃんにとって自然な行為。
実際に話すようになると、指しゃぶりは自然と行わなくなるから、問題のない行為です。というスタンスをとっています。
一方、歯科医の先生は、乳歯が生えた後も習慣的に指しゃぶりすると、噛み合わせが悪くなります。
そして、その影響は永久歯の歯並びにもにも及びます。
なので、使用は控えた方がいい。というスタンスをとっており、かなり消極的な意見を述べる方人が多いです。
専門家でも意見が分かれるところからも分かる通り、一筋縄ではいかない問題だといえます。