うちの娘もそうですが、子どもは甘いものが好きです。
逆に甘いものが嫌いだ!というちびっ子に私は会ったことがありません。
しかし、不思議じゃありませんか?
子供達の性格も一人一人違うように、「甘いものは嫌いだけど、苦いものは好き〜!」という子が一人くらいいてもよさそうなのにいない。
今日は子どもが甘いものを好む理由と、野菜を食べてもらえるようになるテクニックを紹介します。
進化の過程で人間は甘いものを好むようになった!
大人の皆さんの中には、たまに甘いものは好きじゃないという方がいますが、甘いものは好きという方は多いと思います。
私も甘いものはすきなのじゃ!
大人も大好き甘いものですが、ある研究によると、子ども達は大人よりはるかに甘いものを好むという事実が明らかになりました。
人類(特に子ども)が甘いものを好むのには理由があったのです。
みなさん、甘い食べ物といえば何を思い浮かべますか?
さつまいも、アイスクリーム、チョコレート、ケーキ、果物、まんじゅう、はちみつ。。。
これらの食べ物を見て、なにか気づきませんか?
めっちゃカロリー高いやん笑
そうなんです。甘いものは総じてカロリーが高い(エネルギー量が多い)んです。
今は飽食の時代と言われ、カロリーは肥満の元などになるため、避けようとしますが、昔はそうではありません。
食べるものもない中で、少しでもカロリーを得て、人類は生き残ることに必死でした。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは何に栄養があって、何に栄養がないかなんてわかりません。
しかし、人間の体の仕組みはうまいようにできています。
カロリーの高い食材はエネルギー量が多いため、身体の成長を促進させます。
体の弱い子ども達は率先して、カロリーの高い食べ物(甘味)を好むように進化してきたから、子ども達は甘いものを好むのです。
うちの娘が、たまごボーロを食べたがるのは仕方ないことやったんか!笑
苦いものや野菜を嫌うのには理由があった!
子どもの「甘いもの好き」と同じくらい話題に上がるのが「野菜嫌い」。
察しのいいみなさんならお気づきかもしれませんが、野菜を嫌う子が多いのも理由があったのです。
野菜の全てではもちろんありませんが、青梅、ジャガイモの芽、生のインゲン豆、ゴーヤ、ギンナン、モロヘイヤ、生のもやし…
青梅や、ジャガイモの芽などは食べちゃダメ。など、みなさんも聞いたことあると思います。
しかし、それ以外にも、生だと毒があったり、食中毒を引き起こしたり、ゴーヤ、モロヘイヤ、ギンナンなんかは食べすぎると、体に不調をきたしたりします。
もやしなんかは、生食すると、リステリア菌やサルモネラ菌などで食中毒を起こすことがあり、最悪死に至ります。
あんまり今までイメージがなかったかもしれませんが、この自然界で毒のあるものは苦いものである確率が高いのです。
だから、子ども達は緑の野菜を嫌いやすいわけなんですね。
進化の過程で、苦いものは危険!と体にインプットされているのです。
子どもに野菜を食べてもらうには。
しかし、「進化の過程で甘いものを好み、苦いものを嫌うんじゃ仕方ないね。好き嫌いあってもいいかぁ〜。」となったママやパパは少ないと思います。
なので、子どもに野菜を食べてもらえるように作戦を立てていきましょう笑
すごく物理的かつ単純な方法ですが、効果があります笑
生まれたばかりの我が子達は、チョコレートの存在をまだ知っていません。
離乳食は、少しずつ野菜も混ぜていきましょう。
これにもきちんと理由があって、我が子達は生後20週目くらいから、見慣れない食べ物を食べることに用心深くなってきます。
なーんか、みたことないたべもの。。あやしい。。
となるわけです。
裏を返すと、それまではかなり積極的になんでも食べてみようとするということです。
我が子達が新しい味を受け入れるのは、離乳の時期というわけなんです。
なるべく多彩なものを食べさせてあげるのがいいですね。
離乳食が終わった子達への好き嫌いを減らす方法とは
「うちの子は離乳食の時期も終わっちゃったよぉ。」という方もいらっしゃると思います。
そんな子ども達にも新しい食べものを美味しく食べてもらう方法があるんです。
わたしたちでもそうですよね。海外旅行に行って、初めてドリアンを食べるときなんかは、口先を尖らせて、ちょびっとだけ食べてみたりしてませんか?
それと同じです。
子ども達は初めての食べ物に特別警戒体制をひいているんです。
なので、ママやパパが目の前で美味しそうに食べている姿を見せると、警戒を緩め、
「美味しそうにしてるし、食べてみようかな。」となるわけです。
まずそうだな。と思って口に入れると、不味いように感じるし、美味しそうと思って口に入れると美味しく感じるものです。
「思い込み」の力も子ども達の食わず嫌い克服に一役買っています。
グズってる子どもを食べ物でなだめるのはやめましょう
うちの娘も眠かったり、機嫌が悪かったり、グズることがよくあります。
子ども達は泣くこと、グズることが仕事みたいなところもあるので、「よしよし」と撫でて、とことん付き合います。
そして、時には、泣き声も最高潮で、ずっと泣き止まない時は心が折れそうにもなる時もあります。
そんな時、我が子の好きな食べ物でなだめたりしたくもなりますが、このやり方はここぞの時だけにしておきましょう。
それは、グズった時に、食べ物をもらってなだめられた幼児は、大きくなった時、感情をコントロールする際、食べ物に頼りやすくなるというデータがあるからです。
失恋した時にドカ食いしちゃったりするあれです。
もちろん、絶対ダメ!なんていう気もないし、僕も最高に疲れたときなんかは、美味しいもの食べよ!と思ってちょびっとご褒美で甘いものを食べたりします笑
ただ、幼少期から何か辛いことがあるたびに食べ物でなだめられた子は、そうやってコントロールするしかなくなり、ゆくゆくは健康にも影響してくるので、我が子の健康のためにも親が意識するようにしましょう。
どうでしたでしょうか。人類の進化の歴史に抗うことはなかなか難しいと思いますが、今日もお互い子育てがんばっていきましょー!
【参考文献:人生で一番大事な最初の1000日の食事 クレア・ルウェイン、ヘイリー・サラッド】